monsoonrepublicの日記

日々の出来事から考えたことを書きます。

ノーベル文学賞とボブ・ディランさん

2016年のノーベル文学賞が発表になりました。
速報で、「ボブ・ディランさん受賞」と出たとき、
ボブ・ディラン?と首を傾げてしまいました。

ボブ・ディランって、あの答えは風に舞っているボブ・ディラン
そう、そのボブ・ディランでした。

ノーベル平和賞文学賞は政治性、恣意性が強い賞ですが、
平和賞と比べて、文学賞はもっとミクロで、ノーベル委員会の
人を食ったような態度がなかなか面白いです。

だから話題として、今年はどう言う理由で、誰が受賞するのか、
というのが結構面白い。そして、日本という狭い枠の中での議論ではないので、
そこが良いと思います。

ボブ・ディランさんの受賞には賛否両論あって、好意的な人もいれば、
辛辣な批判をしている人もいますが、個人的にはこの受賞、良いと思います。

批判の理由の一つでもある、ノーベル賞の権威を否定するものだ、というのが
その良さの一つであることが皮肉でもありますが、そもそも文学は体制や権威を
否定するのも一つの役割なので、それは理由にさえなれ、批判には当たらないのでは
ないかと思います。

そもそも、ノーベル賞なんてそんなものです。
あまりにノーベル賞の権威に踊らされる世界を食ってかかるような
ノーベル委員会の態度、結構ロックな感じです。

受賞の理由?友よ、答えは風に舞っている。